阿部巨人 FA2連敗で求められるのは「菅野の穴」じゃなく、「ポスト岡本」といわれる理由
今年夏場に存在感を発揮したのは22年ドラフト1位外野手、浅野翔吾だ。
今季は開幕1軍を勝ち取るも、結果が出ずに4月初旬に降格。ファームで研鑽を積み、8月中旬に1軍再昇格を果たすと、合流直後となる、8月14日の阪神戦でプロ初の満塁弾を放ったことも話題を呼んだ。1試合4安打マークする試合もあるなど、大暴れ。40試合に出場、打率.240、3本塁打、18打点と来季への足がかりを見せた。
また、走攻守がそろった次世代のスター候補として期待を集めるのは浅野と同期入団、ドラフト2位外野手の萩尾匡也だ。
プロ2年目の今季は打率.215、2本塁打、12打点。9月下旬にプレー中の負傷で故障離脱となるもポストシーズンではチームを鼓舞する、声出し役としても存在感を発揮した。
浅野、萩尾は岡本、坂本勇人、長野久義の系譜に続く強打の右打者としてさらなる覚醒が期待されている。
さらにチームには伝統の背番号「55」を継いだロマン砲、秋広優人、オコエ瑠偉、たくみなバットコントロールも光る佐々木俊輔など今後が楽しみな野手も多い。
守りの野球を掲げ、目指すリーグ優勝を果たしたチームにおいても、来季に向けては原点回帰の「打ち勝つ野球」も求められるピースとなる。果たして就任2年目となる阿部監督がどのようにチームデザインを描いていくのかも注目となりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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