12球団随一の鉄壁中継ぎ陣になぜテコ入れ? セ界独走の藤川阪神がMLBで防御率5点台だった新助っ人を獲得した「理由」とは
阪神が新たに獲得したハートウィグ。そのポテンシャルとは――。(C)Getty Images
果たして、V奪回へのラストピースとなるのか――。7月14日、阪神は、今季にメッツ傘下に所属した中継ぎ右腕のグラント・ハートウィグと正式契約を締結したことを発表した。
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藤川球児監督の新体制を発足させた今シーズンの阪神は、開幕当初から首位を快走。7月14日時点で2位巨人に9.5ゲーム差と独走状態を固めるチームの強さの要因の一つは、リーグ屈指の陣容を誇る投手陣にある。
とりわけ中継ぎ陣のパフォーマンスは圧巻。防御率は12球団トップの1.69を誇り、守護神の岩崎優を筆頭に、石井大智、桐敷拓馬、及川雅貴、ニック・ネルソンなど台頭した若手を中心に他を圧倒する実力派が揃っている。6月28日のヤクルト戦から7月9日の広島戦まで10試合連続で2点失点以下という1956年以来の快記録を達成したのも、彼らの奮闘なしでは語れない。
そんな強力な中継ぎ陣に新たなテコ入れを施したのである。現在27歳のハートウィグは、196センチ、106キロの体躯を駆使したスリークォーター気味のフォームから最速95.4マイル(約153.3キロ)の速球を投じるパワーアームであるが、MLBの通算成績は32登板で、防御率5.14、WHIP1.40とやや安定感には欠ける。
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