ドジャースの1772億円超えの大型補強に非難轟々! しかし、元MLB守護神は異論「不公平さには何とでも言える」
「オオタニにも『あのチームに行きたい』と思わせたんだ」
大谷や山本ら日本人選手も相次いで獲得しているドジャース。その天文学的な補強には、批判の声が止まらない。(C)Getty Images
ドジャースが止まらない。現地時間1月7日、今オフにフリーエージェント(FA)となっていたテオスカー・ヘルナンデスと契約合意。メジャーリーグ通算159本塁打を記録する右の大砲と1年2350万ドル(約34億円)の契約を締結した。
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2020年以来のワールドシリーズ制覇に向け、ドジャースは怒涛の札束攻勢を続けている。
昨年12月9日(現地時間)に大谷翔平と10年総額7億ドル(約1015億円)のプロスポーツ史上最高額となる契約を成立させた名門は、7日後にレイズからトレードで獲得していたタイラー・グラスノーと5年1億3500万ドル(約195億7500万円)で新契約を締結。さらに同21日にはポスティングでメジャー移籍を狙っていた山本由伸を12年総額3億2500万ドル(約471億2500万円)で獲得。熾烈を極めた争奪戦を制していた。
そうしたなかで、さらに2350万ドルでのヘルナンデス獲得だ。あくまで単純計算だが、今オフだけで費やされた補強費は総額12億2600万ドル(約1772億5000万円)に達し、球界を騒然とさせた。すでに一部のファンや識者からは「やりすぎだ」「リーグが崩れる」という批判が噴出し、「競争上の公平性を確保するために」と、MLBにサラリーキャップ(チームの年俸総額、予算の制限)を設けるべきという指摘もされている。
周知の通り、大谷とヘルナンデスの契約には、後払いを含まれる。ゆえに「やりすぎ」と言われようともメジャーリーグが設けているぜいたく税制度も大幅に違反するものではないため、現時点でのドジャースの補強の正当性を論じる者もいる。