「試合前のブルペンに入れなかった」能見篤史氏が語るオリックス投手陣のすごさとは
WBCでは大谷に対しても積極的に関係性を深めた宮城(C)Getty Images
昨季限りで現役を引退した元阪神・オリックスの能見篤史氏が4月18日までに更新された古田敦也氏が野球について様々なことをゲストと語り合うYouTubeチャンネル「フルタの方程式」に出演。
昨年まで兼任コーチとして選手を指導した同氏がオリックス投手陣のすごさについて語った。
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多様な戦力揃いのオリックス投手陣の中でも、エースとしてチームの大黒柱となっているのが山本由伸投手だろう。
今春行われたWBCでは侍ジャパンメンバーにも選出され、今や日本球界トップと言っても過言ではない存在だ。
そんな山本だが、意外にも自身初の開幕投手を務めたのは2年前の2021年シーズン。
ちょうどこの年、オリックスへ兼任コーチとして移籍してきた能見氏は、大舞台を前に「由伸クラスでもガッチガチに緊張していましたね」と、エースの舞台裏の様子を明かす。
「ブルペンから力みまくっていて、ボールの質も悪かった。『これダメだなって』思いましたね」
調子の悪さから試合前にアドバイスを送ろうとしたものの、それゆえさらに調子を崩してしまうことを懸念した能見氏は、口出しをしないことに。
後日その旨を山本に伝えたところ「言ってくださいよ」と言われたというが、この点をふまえて山本のすごさについてこのように語る。
「彼は頭の中がスポンジみたいで、どんなことでも一度受け止めるんです。いやそれは違う、と跳ね返さないんですよね。これだけの成績を残しても謙虚な姿勢はずっと変わらない。野球に対しての真剣な取り組み度がすごいんだなと思いましたね」