「首を振っても許してくれなかった」巨人のレジェンド左腕・内海哲也氏が語る「最強の女房役」とは

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現在は一軍ヘッド兼バッテリーコーチとして若手の指導にあたっている阿部氏(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 常勝軍団として知られ、過去数々の名選手を輩出してきた読売巨人軍

 その名選手の1人であろう元巨人・内海哲也氏が同じく巨人で活躍をした上原浩治氏のYouTubeチャンネル「上原浩治の雑談魂」が4月9日までに更新した回にゲスト出演。

 幼い頃から自身もファンだったという「巨人の歴代ベストナイン」について選出し、語った。

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【先発】

 まずは先発投手。内海氏が選んだのは、対談相手で巨人で数多くの実績を積み上げた絶対エースの上原氏だ。

「迷いはなかった」というこの選出理由について、内海氏は

「真ん中付近の甘いところにどんどん投げているのに、打者はバットに当たらないんですよ。どんだけ甘いところに投げていても当てさせない真っ直ぐとフォーク。いつもどんな風に投げているんだろうとみていました」

 と、上原氏の投球術についてその凄さを語る。

 加えて、

「上原さんはチームのエースなので大事な試合に登板することが多かった。でも負けないんですよね。その姿をまじまじと見ていましたし、ジャイアンツのエースはこういう風にしていかないといけないと学ばせていただきました」

 と、かつてチームメイトとして間近で見ていたからこそ感じた上原氏の「エースとしての姿」に内海氏自身も感銘を受けていたことも明かした。

【中継ぎ】

 続いて中継ぎ投手のベストナインに選ばれたのは、3度の最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したほか、NPB記録となる9年連続60試合登板を成し遂げるなど数々の記録を打ち立てた、山口鉄也氏だ。

 その功績から「鉄腕」と称された山口氏だが、内海氏から出た言葉は、「小心者」。

 それには現役時代内海氏が目の当たりにした山口氏の姿からこんな理由があるという。

「一時中継ぎを経験した際一緒にブルペン待機をすることがあったんですが、ずっとヤダヤダ言っていて。こんなんで投げれるの?って思っていました」

 上原氏いわく、どちらかというと投げたくないタイプだったという山口氏だというが、ひとたびブルペンに電話がかかってくるとその姿は一変。

「スイッチがパッと入って、一言も喋らずに集中するんです。ブルペンでパパッと投げて、マウンドに行ったら3人で抑えて帰ってくる。その切り替えがすごいなと思います」

【抑え】

 抑え投手には、幼少期にファンだったという、石毛博史氏の名前が。

 上原氏から「渋い」との声が上がるほど、巨人ファンならではの選出とも言えるが、内海氏はこの石毛氏の魅力についてこのように語っている。

「クローザーとして君臨されていましたよね。コントロールはアバウトだったものの、真っ直ぐでガンガン押していく。『速っ!』て思いながら見ていました」

【捕手】

 捕手には、球界きっての「打てる捕手」でもあり、現役時代は名捕手として名をはせた、阿部慎之助氏を挙げた。現在は巨人の一軍ヘッド兼バッテリーコーチを務める同氏とは内海氏自身、現役時代に数多くバッテリーを組んだとあって、当時を振り返り「構えが大きくて投げやすかった。吸い込まれていくような感じです」と称賛。

 一方、バッテリーを組む上で重要となってくる相性の部分については、このようなエピソードを明かしている。

「サインを交換する際に、何回か首を振ったことがあるんですが、許してくれない時もありました(笑)阿部さんからサインを出されて首を振っても、また同じ球種を出されて。それでさらに僕が首を振って打たれたりすると、ベンチで怖いだろうなと思ったので、従いましたね(笑)」

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