「オオタニを打つのは難しくない」ゲレーロJr.が証言 第7戦まで続いたワールドシリーズの記憶 “神化”した山本由伸は「冗談抜きでヤバすぎる」
ワールドシリーズ終了後に涙をこらえながら、ベンチに座るゲレーロJr.。このあとクラブハウス内で彼の涙腺は崩壊した(C)Getty Images
「ヤマモトがタフだったかって? 当たり前だろ」
まさに異彩を放っていた。そんな身長178センチの小さなエースの存在が、やる気十分だったゲレーロJr.にとって大きな壁となった。
彼は、興奮気味に振り返っている。
「ヤマモトがタフだったかって? 当たり前だろ。あの男はヤバすぎる。冗談抜きで、文句なしにMVPだと認めるしかなかった! 低めのコーナーも正確に攻めてくるし、膝元めがけてストライクを投げ込んでくる。俺だけじゃなくて、誰に対しても制球力を発揮して圧倒していたからね。本当に脱帽だよ」
結局、ブルージェイズはワールドシリーズに3勝4敗で敗北。第7戦では、9回2死から“伏兵”ミゲル・ロハスに同点弾を許し、そこから逆転負けを喫する悔しい形となった。
そんな頂上決戦についてゲレーロJr.は、こうも続けている。
「第7戦で負けた後、俺はかなり打ちのめされて涙を流していた。グラウンド上では、数滴の涙がこぼれただけだったんだけど、クラブハウスに戻ってから完全に崩壊した。俺は、仲間たちを見て、赤ん坊のよう泣いた。そこまでの7か月を共に過ごした仲間たち、チームメイト、監督やコーチ、バットボーイや警備スタッフまでもが一緒に泣いているのを見るのは胸が張り裂ける思いだった。
本当にそこにいた全員が泣いてるんだ! 同じ痛みを共有して、ようやく立ち上がって外に出たとき、家族たちが待っていた。彼らは俺に拍手しながら、『信じられないほど素晴らしい仕事をした』と言ってくれた。その言葉は、俺にとってとても意味のあるものだった」
それでも悔いはもうない。「ドジャースとのワールドシリーズは人生最高の時間だったし、絶対に最大限楽しんだ」と語るゲレーロJr.。ブルージェイズと14年総額5億ドル(約730億円)の事実上の“生涯契約”を締結した26歳は、トロントでふたたび頂点を目指す。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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