日ハムの「商魂」はどこまで? 放出した西川グッズをバーゲンセールで波紋
どこまで商売するのか。楽天は22日、日本ハムを自由契約となっていた西川遥輝外野手(29)の獲得を発表した。
西川は球団を通じて「心機一転、また一からやる気持ちです。東北を熱く盛り上げたいと思いますので、イーグルスファンの皆さん、よろしくお願いいたします」とコメントした。
過去4度の盗塁王に輝いたスピードスター獲得は長年のチーム課題に合致する。今季のチーム盗塁数は、4年連続リーグワーストとなる45。今季はリーグ3位、開幕前は優勝候補筆頭に挙げられながら、オリックス、ロッテの2強に終盤突き放された。機動力がチーム浮上の大事な鍵を握るとあって、実績十分の西川の加入は9年ぶりの日本一を目指すチームにとって大きなプラスとなることは間違いない。
巨人を始め複数球団からのオファーもあった中で、西川が最終的に選んだのは慣れ親しんだパ・リーグの球団だった。根底には自由契約にされた日本ハムへの対抗意識も当然、あるだろう。
一方、古巣の日本ハムはひっそりと「在庫処分」に励んでいる。日本ハムは公式HP上のオフィシャルストアで現在、「2021シーズンも応援ありがとう」と題して、選手たちのグッズを大幅に値下げして販売中。その中には、日ハムを自由契約となった西川、大田のグッズも含まれている。背番号「7」の西川のレプリカユニフォームが50%オフで売られているのを始め、背番号「5」の大田のグッズもほぼ半額で投げ売り状態となっている。