楽天入り濃厚なノンテンダー・西川が本気で狙う「あの球団」つぶし
日本ハムを自由契約となった西川遥輝外野手(29)の楽天入りが有力となっているという。
今季を含め、過去4度の盗塁王に輝いた西川をめぐっては複数球団が興味を示していたとされる。巨人も獲得調査を進めていたとされるが、条件面などで折り合わず、断念。一方、合意間近とされる楽天はスピード面の強化が課題となっている。チームの今季盗塁数は「45」とリーグ最少。トップのロッテ(107)の半分以下とあって機動力強化がチーム浮上の鍵を握るとされていた。
西川の今季成績は130試合に出場し、打率・233、3本塁打、35打点、24盗塁。打撃成績こそ落ち込んだが、自慢の足は健在で球界屈指のスピードスターとして知られる。
今回の決断には西川自身、慣れ親しんだパ・リーグでのプレーを希望したこともあったという。胸の内に秘めるのは
「あれだけの仕打ちを受けた日ハムに対しては相当な対抗心を燃やしているのではないでしょうか。DeNAに移籍した大田もノンテンダー契約に関しては複雑な心情を語っていたが、生え抜きの西川からしたら、まさに衝撃だったと思います。逆にこの悔しさをバネにやり返そうと燃えているのは間違いない」(球界関係者)。
11月中旬に日本ハムの稲葉GMから大田、西川、秋吉の3選手にノンテンダー、自由契約が通告された。当初、球団側は「選手と協議の上で」としていたが、事前協議はなくいきなりの通告だったことも後に明らかになっている。大田は通告を受けた当初のことを「頭が真っ白になった」と語っているが、ほかの2選手も同様の反応だったことは間違いないだろう。