春高バレー注目の女子選手は? 二強のエースやメダリストの娘、1年生にも有望株が
同年代を代表するアタッカーでいえば、東京・共栄学園高の秋本美空(あきもと・みく)は、その一人。女子日本代表で活躍し2012年ロンドンオリンピック銅メダリストの大友愛を母に持ち、身長は180センチを超える娘もまた2023年には現役高校生ながら女子日本代表に初登録された。高校2年生時には女子U19日本代表として出場した第18回世界U19女子選手権大会において、その非凡なアタック力で得点を量産。表彰台こそ逃したものの、大会ベストスコアラーとベストアタッカーに輝く活躍で、一躍その名を世界へ知らしめた。
春高では過去2年、悔しい思いを味わい、そのたび成長につなげてきた。最後の春高こそ、笑顔で終えることができるだろうか。
この3人が今年度の高校女子バレー界をリードするヒロインと言えるが、ほかにも才能あふれる選手はたくさん。金蘭会高で西村とエースを組む大森咲愛(おおもり・さえ)は抜群のアタックセンスを備え、同校のリベロ西川凜(にしかわ・りん)もアンダーエイジカテゴリー日本代表に選ばれた実績を持つ。また、昨年度の春高では決勝で就実高に敗れて涙を飲んだ東京・下北沢成徳高のキャプテンでエース、イェーモン ミャは下級生時から強烈なアタックを轟かせてきた。将来性ある彼女たち3年生は、並々ならぬ思いで春高のステージに立つだろう。
そして高校1年生ながら、すでに注目を集めているのが大分・東九州龍谷高のサウスポーエース、忠願寺莉桜(ちゅうがんじ・りおん)。まだ1年前、中学3年生時のJOC杯では「JOC・JVAカップ」に輝き、その後は令和5年度全国中学選抜入りを果たすと、海外遠征で出場した国際大会でMVPを獲得。名実ともに、同年代をリードする存在となった。その頃から春高は「自分が立つことを描いてきた」と話す夢舞台。将来を有望視されるアタッカーが、自身初の春高で新たな一歩を踏む。
[文:坂口功将]
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