【女子バレー】ブロード攻撃はまさに「打てば決まる」状態 勝負所で輝いた“33歳ベテラン” 代表キャリア10年以上は伊達じゃない
島村自身、ブロード攻撃は代名詞といえるもの。この2024-25 大同生命SVリーグはアタック決定率48.5%でリーグ3番目の数字を残している。「スピード、キレに関して過去一と思えました」と本人は振り返り、その武器を携えて今年の代表活動に臨んだ。
以前、ブロード攻撃を打つ際のコツについて聞いてみると「楽しいんですよね。トスの軌道を見て、落下点に向かってタイミングを合わせて走り込んで打つ。ゲームみたいじゃないですか!?」とほほえんだ島村。実は、女子バレーボール界きってのゲーマーとは本人も自負するところで、今年5月の女子日本代表キックオフ会見では(公財)日本バレーボール協会のトップパートナーである(株)カプコンの最新作『モンスターハンターワイルズ』を引き合いに出して「コート上では誰よりも動き回って、オフは『モンハンワイルズ』と、しっかりとメリハリをつけた生活をしたい」と語り、場内の笑いを誘っていた。
そんな粋なセリフを口にできるのも、代表活動は10年以上に及ぶベテランならではだろうか。
鋭い切れ味を伴って打ち込むブロード攻撃は、チームにとって頼りになる武器だ。そこには、辛苦を乗り越えながら勝利することの楽しさをプレーに還元する“島村春世らしさ”が詰まっている。
[文:坂口功将]
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