巨人を戦力外の鍬原拓也がソフトバンクと育成契約 目指すべき「リアルケース」とは
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ソフトバンクは11月28日、巨人から戦力外通告を受けた鍬原拓也投手が育成契約で入団すると発表した。背番号は「174」となる。
鍬原は北陸(福井)、中大を経て17年ドラフト1位で巨人入団。1年目に先発でプロ初勝利を挙げたが、その後は右肘手術を受けるなど故障にも苦しみ、育成と支配下を繰りかえした。22年は再び育成からスタートするも支配下再登録され、救援投手として自己最多の49登板、13ホールドをマークした。今季は一軍登板わずか5試合にとどまり、10月に戦力外通告を受けた。
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ソフトバンクではリリーフとしてチームを支えてきたリバン・モイネロが来季は先発として挑戦することが決定。残留が決まった絶対守護神のロベルト・オスナにつなぐ救援陣の層の厚さを増す役割が期待される。
鍬原にとっては育成からの這い上がりを目指す中で、目標とする選手がいることも心強い材料となりそうだ。
今季は先発、中継ぎとしても勝利の方程式の一角を務めるなどシーズン通してチームに貢献した藤井皓哉は2014年ドラフト4位で広島に入団。高卒3年目の17年に一軍デビューを果たしたが、20年オフに戦力外通告を受けた。
その後、21年は四国アイランドリーグPlusの高知ファイティングドッグスでプレー。同年先発として11勝をあげるなど頭角を現し、21年オフにソフトバンクと育成契約を結んだ。ソフトバンク1年目の22年はオープン戦で結果を残し支配下登録を勝ち取り、開幕一軍の座をつかむと、21試合連続無失点記録を作るなど、最終的に55試合に登板し、5勝1敗2セーブ、22ホールド、防御率1・12と圧倒的な存在感を示した。