巨人・坂本「生涯遊撃」のための「高いハードル」
(C)Getty Images
2022シーズンを4位に沈んだ巨人でV奪回のキーマンと見られているのが坂本勇人内野手(34)だ。
坂本にとって昨年は野球人生の岐路ともいわれるほど、厳しいシーズンとなった。開幕前を含め、3度の故障離脱で出場83試合、5本塁打はともにレギュラー定着後ワーストの成績となった。ゴールデン・グラブの常連だったが、セ・リーグの遊撃部門はヤクルトの若武者、長岡に奪われた。
【関連記事】日ハム・近藤健介の「流出」を決定づけた指揮官の「非情発言」とは【2022回顧録】
「コンディションに苦しんだ1年だった。全然打球が飛ばないなとか、いろいろ思うことがあった」と苦戦した1年を振り返っている。
今年は5年契約の最終年を迎える。近年はコンバートプランも現実味を帯びてきている中、昨年は原監督から一塁コンバートを提示されたこともあったという。しかし坂本はこれを拒否、改めて「生涯遊撃」を目標に掲げている。
とはいえ、これまでとは立場も変化してきている。今オフはこれまで以上に「打倒・坂本」を打ち出す選手が増えてきているのもその一つ。広岡、北村、中山らが坂本超えを目指すと明言している。
そんな坂本には先輩からも様々な叱咤の声が届いている。現役時代を共に過ごし、現在はヘッドコーチとしてチームを見守る立場の阿部慎之助コーチも坂本に「35歳を越えたら能力はもう上がらない。これが最後のチャンス」として、ゲキを飛ばす。坂本もオフは故障しない体づくりを目指して柔軟性や可動域を広げる練習を取り入れる予定。長打を増やすことを目指すという。