誰も知らない坂本勇人伝説 「出場意思を確認すると…」かつての首脳陣が語った背番号6の姿とは
そこには「7割でやっても他の選手の10割より上」とたぐいまれなる才能が根底にあってこそのパフォーマンスだが、メンタルのタフさについても言及するシーンがあった。
その上で「いまだにお中元とお歳暮がくるのは坂本勇人だけ」と、同氏が球団を離れた今でも律儀な姿勢を崩さないとした。
さらに岡崎氏は自身がヘッドコーチ時代の話として、あるエピソードを明かした。坂本が当時、試合前に足の張りがあり、原辰徳監督がベンチスタートを摸索する中、同氏が本人に意思を確認すると「きょうしか東京ドームに来られない僕のファンもいるんです」と坂本はスタメン出場を直訴したという。
この考え方は「巨人の伝統的な教え」とした岡崎氏。巨人軍の主力として長年活躍を続ける裏にはあくまでファンファーストを貫く姿勢も大きく影響しているようだ。
今年の12月に35歳となる坂本は今季、4年ぶりに20発をマークするなど、打撃に復活の兆しもある。まだまだチームにとって必要な選手であることは間違いない。「サード・坂本」の活躍も引き続き、期待したいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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