橋上秀樹氏と真中満氏が語る「球界人事の裏側」それぞれの立場で感じた人事面のむずかしさとは
「僕の時は、意見としては『こういう人とやりたい』ということは伝えましたが、基本はフロントに決めてもらっていましたね。ただ、僕の時は二軍もやっていたので、そこで一緒にやっていたコーチもいた。なので、ほぼほぼ内部のコーチ陣で問題なかったですね」
プロ野球での監督経験はないものの、楽天、巨人、西武、ヤクルトさらには侍ジャパンなど、コーチ経験は非常に豊富な橋上氏。
監督だけでなく、コーチの立場としても、人事面でこんなむずかしさを感じたという。
「僕はNPBで監督をやった経験はないんだけども、さっき言ったように監督の立場からしたら全く面識のないコーチはやりづらいってことじゃない?でも、コーチが監督を選ぶわけにはいかないんだけど、コーチの立場で縁もゆかりもないないところに行って、監督と直接付き合いもなく、野球観もわからない人とやるっていうのも結構大変だよね。立場的に監督に合わせないといけないから、これはやっぱりむずかしい」
長年コーチとして様々な指揮官を支えてきた橋上氏は、サポートする側のむずかしさも語った。
「僕、コーチとして何人かの監督についた経験がありますけど、監督が抱えるストレスってコーチが抱える比じゃないなって思いました」
と、年間143試合のみならず常にチームや選手のことを気に掛ける監督のストレスについても言及。
その当事者である真中氏は、
「僕が監督をやっていた時は、勝ち負けのことや、選手の起用についてのストレスはありましたけど、コーチに対してのストレスは、非常に少なかったです。僕が言いたいことは伝えていたし、コーチもほぼほぼ言いたいことを伝えてくれていたと思います」
と、試合の勝敗にまつわるストレスはあったものの、人事面でのストレスはほとんど感じなかったことも明かした。
共に指導者としての実績がある2人が繰り広げる対談。
動画内ではこの他にも、今の選手と自身らの現役時代を比べた「練習量の違い」についても語られている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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