野村ID野球の申し子・橋上秀樹が語る、楽天・三木イーグルスのおもしろさ
シーズンオフにはロッテからFAで鈴木大地、金銭トレードで涌井秀章を獲得。オリックスを自由契約になったロメロも加入した。さらに、シーズン中にはウィーラーと巨人の池田駿、高梨雄平と巨人の高田萌生の交換トレードも行うなど、補強の手は緩めない。
「楽天は的確に必要な選手を補強しているし、獲得した選手がそれぞれの場面で活躍しています。特に攻撃陣ではロメロ。そして、ピッチャーの柱となるべき則本、岸、松井が機能していないなか、勝ち星を挙げている涌井の存在は非常に大きいですね」(橋上)
補強選手と現有戦力の融合が見事にハマった三木イーグルス。橋上さんは昨シーズンヤクルトの二軍チーフコーチとして、楽天の二軍を率いた三木監督の采配を目の前で見てきた。橋上さんが感じた三木監督の采配術とは?
「三木監督は今までの球界の常識を覆すような作戦をしてきますね。外野の守備シフトも今までの比ではないくらい極端だったり。この前試合を見ていたら、初回2アウト1、3塁バッター浅村の場面でダブルスチールを仕掛けてきたのは驚きましたね。結果はアウトで点は入らなかったですが、打点のタイトルがかかっているような選手の場面で仕掛けるなんて、今までの常識では考えられない采配。誰も予想しないからこそ、三木監督にとってはチャンスだと思うのかもしれないです。そういうところが斬新だなと感じますね」(橋上)
2015年の真中満監督(ヤクルト)、工藤公康監督(ソフトバンク)以来となる就任1年目のリーグ優勝を目指し、三木イーグルスが台風の目となる。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]