【WBC】山田哲人6発が侍最多!打撃不振でも栗山監督が「どうしても来てくれ」と頼りにする理由
WBC代表選出へ暗雲か、と思われた。侍ジャパン栗山英樹監督(61)のメンバー選考は、直近で好成績を残している選手がほとんど。実績ある菊池涼介(32=広島)、浅村栄斗(32=楽天)らもメンバーから外した。それでも、山田への信頼だけは揺るがなかった。昨年11月に若手主体で臨んだ強化試合に、日本シリーズまで戦った山田をあえて呼んだのは理由があった。
「打撃で苦しんでいたところもあったので、彼の魂にガソリンを注ぎたかった。苦しくても試合に出てもらうほうがいいと思った。ここ何年かずっと、全ての試合に出ていて、本当に疲れているだろうなと。それでも、どうしても来てくれというのがすべて」という栗山監督のメッセージだった。
史上最強の呼び声高い侍ジャパンだが、初めて日の丸を背負う選手も多い。そんななか、日本代表の中心であり続けた山田の経験は何ものにも代えがたい。東京五輪では主に「1番DH」でリードオフマンを務めたが、WBCでは大谷翔平(エンゼルス)のDH起用が有力。ヤクルトの春季キャンプでは、守備練習にいつも以上に時間を費やす山田の姿がある。
昨年の打撃不振については「調子が悪いときの引き出しは自分の中であった。直っても、1日2日たてば元に戻る。変なクセがついて、全然良くならなかった」と語る。原因をさまざまな角度から分析し、打撃でも調整に取り組んでいる。
国際試合で高打率をマークし、試合を決める1発を何度も放ってきた山田。世界一奪回へ、トリプルスリー男の復調がカギになりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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