もう止まらない「高校野球7回制」への流れ 酷暑対策に打つ手なし

センバツは横浜高が制覇。果たして夏はどうなるか(C)産経新聞社
「高校野球7回制」への流れは、もう止めることができないのでしょうか。
横浜高校の19年ぶり優勝で幕を閉じた今春のセンバツ高校野球大会。ネット裏の関係者の間では、「7回制の導入は時間の問題だ」との噂でもちきりでした。
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アマチュア野球に詳しいスポーツライターは言います。
「高校野球の7回制はすでに、今秋の国民スポーツ大会から導入することが決まっています。高校野球を“教育の一環”とする以上、夏の甲子園で選手たちの健康を害するようなことがあってはならないというのが、高野連や主催する朝日新聞社の基本的な考え方だと聞いています。リベラルな論調でインテリ層の読者に愛される朝日が主催する行事で、熱中症で何人もがバタバタと倒れていくことは看過できないのでしょう」
「地球温暖化はさらに進行することがあったとしても、涼しくなることは考えにくい。現場からの反対の声はもちろん、運営側に届いていますが、誰も好き好んで9イニングから7イニングにするわけではない。夏の甲子園大会存続へ、やむにやまれぬ苦渋の決断だということです」
主催者のそんな思いが形に表れたことも、関係者の間では話題になりました。
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