【高校野球】「マジで永久に9イニングであるべき」決勝15試合中10試合が1点差決着 大激闘続出で改めて「7回制反対」の声
小松大谷と言えば、2014年の高校野球史に残る“悲劇”が思い出される。星稜に対して、8回が終わって8-0。コールド制、7イニング制でも勝っていた試合だったが、9回裏の一挙9失点で敗れた。この大逆転負けをきっかけに、近年のチーム強化に繋がっている側面もある。
日本高野連は夏の酷暑対策として、「高校野球7回制」への議論を進めている。6月30日には7回制についてのアンケートを公式ホームページ内で始め、幅広く一般層の高校野球ファンにも意見を聞くなど、実現の可能性について検討を重ねているところだ。
高校野球ファンも、酷暑による球児の負担は理解している。だからこそ、9回制維持を支持する声の中には、「せめて決勝だけでも…」と頂点を決めるファイナル限定という妥協案もあった。
炎天下で戦う選手を思うからこその議論だが、最終盤に生まれるドラマの価値は、やはり何物にも代えがたい。試合時間の短縮か、伝統の継承か――。今年の地方大会を踏まえ、高野連の決断に注目が集まる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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