「落合さんも打てなかった」佐々木主浩氏が高く評価した"希代のシュートピッチャー"とは
さらに落合氏との対戦に関して当時の思い出深かった点として、同僚ナインの名前もあげた。
「奇跡のストッパー」といわれた盛田幸妃氏、1988~97年まで横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズで活躍、その後、98~2002年まで近鉄バファローズでリリーフエースとして足跡を残したが、脳腫瘍のため、45歳の若さで早世した。
盛田氏といえば、持ち球の切れ味抜群のシュートを武器に、どんな強打者にも向かっていく強気のピッチングで知られた。1992年には、最優秀防御率のタイトルを獲得、横浜時代には佐々木氏につなぐ必勝リレーから、2人で「ダブルストッパー」と並び称された時代もある。
そんな盛田氏に関して佐々木氏も「シュート、えぐいっすよ」とした上で「あれは落合さん打てないですよ」と落合氏も苦手としていたと明かす。
理由としては「盛田、平気で(打者に向かって)行くんで。『いや、抜けたんですよ』と言って、本当(きわどいところ)狙ってますからね」「あいつは、肝座ってる」と改めて勝負度胸が抜群だったとした。
96年シーズン、4月12日の巨人戦では落合氏に対して、頭部付近を襲う速球を盛田氏が投げ込んだことでも話題を集めた。
このようにどんな大打者に対しても向かっていく姿勢を崩さなかったことも、キャリア形成につながったとされる。
動画内ではほかにも、佐々木氏がメジャー挑戦した際の「真相」や、ドジャースに移籍後も活躍を続ける大谷の打撃についての見解も述べている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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