巨人を浮上させられるか 注目集めるデーブ大久保氏の打撃理論とは

タグ: , , , , , 2023/2/25

 長打力が持ち味の中村にとって、いかに体重移動をスムーズにおこない、ボールに移すかが重要になってくる。体重移動の考え方を教えたのち、大久保氏が口にしたのが、本人に合った打ち方をすることだ。

「打ち方を教えるとしても、それが全員には合うわけではない。本人に合う打ち方をすることが大切です。そこで大事になってくるのは、打席内で奥行きを作ること。その奥行き内で対応するために、中村には打席の前で打つことを覚えさせました。そうすると、今まで一生懸命窮屈そうに奥で打っていたのが、ポイントを前で打つことによって、柵越えが連発したんですよね。

 でも人って、アドバイスをした時に、一生物として受けとるか速効性のあるものを受け取るかとした時に、大体速効性を選ぶんですよね。なので、本人にやらせた時に結果が出るものを探すことが1番重要だと思います」

 大久保氏のコーチングが実り、同氏のコーチ初年度の2008年、中村の打撃は大きく変化、プロ7年目にして46本塁打と40本超えを記録し、自身初のタイトルとなる本塁打王を獲得。その後も球界を代表する長距離砲の道を歩んでいる。

 試合で使い続けた渡辺監督の力も大きかったが、大久保氏の指導は間違いなく中村の野球人生を変えたと言っても過言ではないだろう。

 そんな大久保氏が、今度はここ数年低迷する巨人の選手たちをどう覚醒させていくのか。

 今後もその手腕に注目が集まりそうだ。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】【巨人】新外国人ブリンソン「来日1号」でいよいよ後がない「選手の名前」

【関連記事】「デスパ、いいばい!」元鷹・デスパイネが語る日本野球へのアジャスト術とは

【関連記事】「こんなマジメな外国人選手は初めて」誰からも愛された元・鷹グラシアルの人間力「日本で成功するためには、日本人より努力が必要」

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム