防御率「1.38」で規定投球回到達&球団記録更新へ!中日・髙橋宏斗は新たな「日本のエース」に上り詰める
■32イニング無失点で月間MVP
2度目の先発、5月5日のヤクルト戦(神宮)で今季初勝利。この日は8回まで無失点投球を続けるも、9回に自らの失策が絡み3失点。完投・完封を逃し、最後はライデル・マルティネスの助けを借りた。
その後はマウンドに登るたびに好投を披露。150キロを優に超える直球、鋭く落ちる高速スプリット、精度の上がったナックルカーブの3球種で打者を制圧していった。圧巻だったのは7月で、4試合32イニングで失点・自責はゼロ。初の月間MVPを受賞した。
一時は村山実(元阪神)以来のシーズン防御率0点台も現実味を帯びていたが、8月以降は勝ち負けが交互に訪れるなどして、ややガス欠に。それでも毎試合のように試合を作り、先発としての役割を果たしてきた。
これだけのピッチングを続けていれば、今や彼をエースと呼ぶことに異論はない。
■プレミア12開幕投手、あるか?
チームは残念ながらBクラスに終わったが、髙橋宏の2024年にはまだやるべきことが控えている。侍ジャパンの一員として、プレミア12の優勝に貢献することだ。
一部報道によると最終候補メンバーに入ったと伝えられており、故障さえなければ確実に選ばれるだろう。WBCではブルペンに入ったが、今回は先発陣の一角、なんならエース格に君臨してもおかしくはない。
11月13日、オーストラリアとの開幕戦は慣れ親しんだバンテリンドームで実施。ここの先発マウンドに髙橋宏が立つことが、もうすでに見えているのは筆者だけか――。
[文:尾張はじめ]
【関連記事】中日、嵐のオフ再び 監督退任が決まり、大粛清モードに突入か 注目高まる「理由」
【関連記事】中日の「次期監督」を考える ベターは内部昇格、在野なら経験者…いっそのこと外国人招へいも?
【関連記事】中日の抑え、R・マルティネスは「残竜」なるか 契約切れの今オフに大争奪戦も?