防御率「1.38」で規定投球回到達&球団記録更新へ!中日・髙橋宏斗は新たな「日本のエース」に上り詰める

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今季、圧巻の投球を見せつけた高橋宏。プレミア12でも奮闘が見られるか(C)産経新聞社

 セ・リーグのペナントレースは巨人の優勝が決まり、あとは各チームの順位確定と個人タイトルの行方に関心が移っていく。

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 そんな中、中日の若き右腕・髙橋宏斗は9月29日の広島戦で先発すると、3回2失点で降板。内容はともかくとして、ついに規定投球回に到達したのだ。最新防御率1.38はリーグ断トツの数字で、最優秀防御率のタイトルをほぼ手中に収めている。

 来週日曜のシーズン最終戦(DeNA戦@バンテリンドーム)に登板する可能性が全くないわけではないが、今回がひとまずの節目。球団のシーズン最高防御率を70年ぶりに記録更新することになるので、ここで終わっておいた方が収まりが良いだろう。

■開幕1軍漏れからの逆襲

 驚異的な数字を残した髙橋宏だが、開幕1軍でなかったことを覚えているだろうか。

 昨季はWBC日本代表に選出された勢いそのままに、自身初の規定投球回到達に加え、リーグ2位の145奪三振をマーク。4年目の今季はチームの柱として期待されるも、キャンプ~オープン戦での調整に失敗し、3月中旬に2軍行きを言い渡された。

 2軍ではとにかく走り込んだという。一時はメディアの取材NGを出すほど、目の色を変えて日々のトレーニングに励んだ。実戦では4試合で3勝、完封勝利も記録。4月28日の広島戦(バンテリンD)で1軍初登板初先発となった。開幕から遅れて1か月のことだった。

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