「外れ外れ1位」また当たり!オリックス・宮城の不思議な魅力
残りものには福があるというが、「外れ外れ1位」からまた大当たりの予感だ。
2年連続最下位のオリックスを大躍進させている投手が、高卒2年目左腕の宮城大弥(ひろや)。4日に疲労などを考慮したとみられ出場選手登録を抹消されたが、11日時点で12勝(3敗)をマークしている。
・今すぐ読みたい→
プロ野球ドラフト伝説 「外れ1位」から大化けした選手たち https://cocokara-next.com/athlete_celeb/draft-miss/
沖縄・興南高から2019年ドラフト1位で入団したが、オリックスはその前に2度抽選クジを外している。東邦・石川(3球団競合=中日)、JFE西日本・河野(2球団競合=日本ハム)を立て続けに逃し、宮城はいわゆる「外れ外れ1位」指名だった。
同い年では佐々木朗(ロッテ)、奥川(ヤクルト)、西(阪神)、及川(阪神)が「高校ビッグ4」と呼ばれ、世代の中心として注目されてきた。4人とも2年目にプロ初勝利を挙げたが、ビッグ4に入れなかった宮城のブレークぶりはプロで頭一つ抜けた存在だ。
171センチと小柄ながら、19歳らしからぬ投球術が絶賛されている。150キロ近い直球とブレーキの効いたカーブの制球が抜群。高さを間違えないからストライクゾーンで勝負でき、奪三振率も高い。プレートを踏む位置も打者によって一塁側、三塁側と変えるなど、プロで何年も修羅場をくぐったようなマウンドさばきは、多くの野球解説者をうならせるほどだ。