中日選手の「幻の本塁打」騒動に球界OBが見解「ホームランだと思う」「人生も変わる」
高木氏は27日のヤクルト戦(神宮)で川越が放った大飛球に関して、「ビデオを何回も見直した、スローにもして。何回も見直して」と入念にチェックした上で「俺の見解だよ、ホームランだと思う」とコメント。
「(ポールで)ボールが一瞬消える。ということは内を通っているんだよ。あれが入っていたら中日が勝っている」と当日の中日の勝敗にも影響を及ぼしたと見る。
リプレー検証でも判定が覆らなかったことには「確信が持てないとジャッジを変えられない」としながら、「見方があるからな。いろんな角度から見ているから。俺もいろんな角度から見てみたけど、いや、これは入っているよなって」と本塁打と感じたとした。
今回の判定においてはファンの中からも様々な意見が出る中、高木氏も「今の技術ならセンサーを飛ばしておくとか、それで分かるようにしておくとか、そういうのも必要かなと思う」とポールに関わる打球に関しては映像だけではない形で、ジャッジが担保できるように提案するシーンもあった。
さらに高木氏は打った選手にも目を配った。ファウルと判定された1球だが「川越の人生も変わるよね」と話しながら、「ファームにいて上がってきて、必死に打った当たりが、あれが入っていると来年も野球ができるかもわからないし。極端に言えばそういうことも言える」と野球人生にも影響を及ぼす可能性もあるとした。川越は5月24日に初昇格、今季は32歳シーズン、プロ10年目の節目の年でもある。
「必死にジャッジしてくれたことも分かる」と審判団の日頃の努力を認めながらも、「今の技術を考えたら、やり方もあるんじゃないかな」と今後のジャッジの取り組みに関しては一考の余地もあるとした。
その中日は29日のヤクルト戦で今季最多タイの13安打、先発全員安打と猛爆。2回に村松開人の1号2ラン、3回に上林誠知に6号ソロが飛び出すなど打線が奮起、6-0と勝利。2連勝で4カードぶりの勝ち越しを決めた。
今回の判定を契機に今後も多角的な議論が求められそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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