「氷山の一角に過ぎない」英馬術師の“暴力”に波紋続く 母国紙は五輪競技としての継続を疑問視「彼女のやったことは単なる虐待」【パリ五輪】

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 さらに今回の告発者から依頼を受けたというオランダ人弁護士のステファン・ウェンシング氏も同紙の取材で「デュジャルダンの出来事はこのスポーツにおける特例ではないということだ」と断言。「もっと多くの競技者が今回の騒動の行方を不安に思っているはずだ」と馬術界の「悪しき風習」を語った。

「業界の状況は変わる必要がある。これはスポーツではなく単なる動物虐待だった。馬術というスポーツに、今回の『動物虐待』が伴うものであるならば、それは容認できない。デュジャルダンがオリンピックでまた金メダルを獲得するかもしれないという姿を黙って見ているわけにはいかない。トップレベルのスポーツが馬の福祉事業を損ねる形でしか行われないのであれば、それは廃止されるべきだ」

 また、7度の五輪王者経験を持つイザベル・ワース(ドイツ)も「私たちのスポーツは深刻な危機にある。あらゆる不祥事と悪い評判は、その価値を脅かし、オリンピック種目としての馬術の終焉を意味している」と語っている。

 馬術界のスーパースターが起こした虐待スキャンダル。その影響は競技の存続も揺るがせるものとなっている。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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