助っ人去就不透明の藤川阪神も動くか 母国メディアがNPB複数球団の“入札合戦”を報じる台湾の剛腕・徐若熙とは何者か
日本球界から熱視線を注がれる徐若熙(C)Getty Images
10月30日に甲子園で行われた「SMBC日本シリーズ2025」第5戦はソフトバンクが延長戦の末に阪神を3-2と下し、4連勝で2020年以来5年ぶり12度目の日本一に。これによって2025年のプロ野球界は幕を閉じた。
【動画】日本球界で異彩を放つか 台湾の怪腕・徐若熙の奪三振シーン
ソフトバンクの戴冠劇の余韻も冷めやらぬ中、早くも各球団の補強戦線が動き始め、台湾球界で存在感を強める24歳の剛腕に熱い視線が注がれている。台湾プロ野球・味全ドラゴンズに所属する最速158キロを投げる徐若熙だ。
すでに日本一の座を争ったソフトバンクや阪神、そしてオリックス、日本ハムが獲得調査に乗り出していると報じられている徐若熙は、原石が集う台湾球界でも屈指のポテンシャルを秘めている。今季は19試合に先発して5勝7敗と負け越したものの、キャリアハイの114イニングを消化。防御率2.05、WHIP0.81と抜群の安定感を誇った。しなやかなフォームから繰り出す、最速158キロの4シームに加え、フォーク、カーブ、スライダーを自在に操る投球は楽天の岸孝之を彷彿とさせる。
現地時間10月29日には、海外移籍制度(ポスティングシステム)を申請。これを中華プロ野球連盟(CPBL)も承認し、今オフのNPB移籍に向けた動きは加速している。
味全ドラゴンズの公式サイト上で「海外でのプレーを真剣に検討できる段階になった」と宣言する若武者の動向に台湾メディアも興味津々である。徐若熙の動向について「国境を越えた入札戦争が始まっている」と伝える日刊紙『今日新聞』は「ソフトバンク、オリックス、日本ハム、そして阪神、巨人、西武のスカウティングは確認されている」とNPBからの評価の高さを伝えている。






