「目を閉じても楽勝できた」“皇帝”プルシェンコがマリニンの悲劇に異論 世界騒然のフリー後に見た偉才の変化「4Aが全てを狂わせた」【冬季五輪】

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フリー後にはうつむき、己に絶望したかのような表情を浮かべたマリニン(C)Getty Images

「彼を疲れさせたのは団体戦ではない」

 さらに「忘れないでほしいんだ。今大会が彼にとって初めてのオリンピックだったということを」と付け加えたプルシェンコ氏は、「彼は社交的な交流は最小限に抑えて、一人の時間を設けるべきだった」とも指摘。その上で、改めてマリニンの代名詞とも言える4回転が、全ての歯車を狂わせたと断言した。

「フリースケーティングの準備段階から、彼の調子が良いことは明らかだった。ルッツをはじめとするジャンプは完璧に決めていた。だが、4回転アクセルが全てを狂わせたんだ。中には団体戦後の疲労が原因だと考える人もいるだろう。仮に彼が20代後半であれば、その仮説は妥当だ。しかし、彼はまだ21歳で、キャリアも始まったばかり。私が思うに彼を疲れさせたのは団体戦ではない。世間の恐ろしいほどの熱狂、メディアによる激しい注目、そして数々の広告やPR撮影……。それらすべてだ」

 今後に向けて「まだまだ滑れる年齢。あと2回は五輪に出場できる」と論じるプルシェンコ氏は、「イリアはここからより経験豊かな選手になれる」と断言。そして「彼はミラノで良い教訓を得たんだ。私もソルトレイクでの失敗が、次のトリノ五輪での勝利につながった。イリアもそうなる」と強調した。

 いまだマリニンがどう再起するかは不透明だ。しかし、多くの名手たちがそうであったように、トップアスリートは敗北を知って強くなるのが常。ここから21歳の天才がどう変わっていくかに注目だ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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