本田圭佑に学ぶ有言実行の重要性
本当の有言実行は一過性でなく、人生を賭けている
「J.T. STRENGTH & CONDITIONING」の代表取締役社長として活動しているJ.T.(高橋純一)と申します。今回は「有言実行の重要性」ついてお話させて頂きます。
先日開催されたロシアW杯で、ベスト16に進出した日本代表の戦いぶりは大きな反響を呼びました。中でもセネガル戦で同点ゴールを決めた本田圭佑選手の姿は純粋に凄いと思いました。日本人は背中で語るのが好きで、だまってひたむきに結果を出すのを美徳とする傾向があります。それはそれで非常に良いことだと思いますし、無理に表立って発言する必要はないと思います。一方で「ビッグマウス」と呼ばれるタイプの人たちは周囲からバッシングされやすいです。大口を叩いて結果を出さないのを良しとしない文化があるのかもしれません。
本田選手も大会前はバッシングを受けていましたが、結果を出すと手のひら返しで称賛の嵐に変わりました。本田選手の凄さはブレないことです。発言して自分で自分を追い込んでいる。本当の有言実行は一過性でなく、人生を賭けている。並外れた努力をするので周りも認める。W杯優勝を目標に掲げ、ベルギー戦で敗退した試合後に「優勝を目指してそれを果たせなかった。その意思を若手に引き継いでもらいたい」と話していたのが印象的でした。本田選手の有言実行は個人でなく、チームの目標なので組織をまとめる影響力があると思います。
個人で発言すると責任が発生します。日本では「出る杭は打たれる」と表立っての発言を回避する傾向がありますが、米国は挑戦することを称賛する文化があります。有言実行で没頭できることに取り組めば、周りの目も気にならなくなります。私も「やってみる」を「叶えてみる」ことは非常に価値があると思います。失敗してもまた挑戦すればいい。まずやってみるのが大事なのではないでしょうか。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません
[文/構成:ココカラネクスト編集部 平尾類]
高橋 純一(たかはし・じゅんいち)
MLBサンディエゴパドレスで通訳兼コンディショニング補佐を務めた後、千葉ロッテマリーンズ、ヤクルトスワローズ、DeNAベイスターズファーム等でチーフトレーナーとして活動。17年より独立。幅広いストレングス&コンディショニング領域をアレンジ、シンプル化させ、「俺、最高。」「やってみるをかなえる。」をキーワードに老若男女問わず、自分の肉体の可能性を高め、向上していくサポートを行う。コーポレートコンディショニングという企業のトレーニング意識を変えるコーチングも担う。
J.T. STRENGTH & CONDITIONING コーポレートサイト(http://www.jt-sc.com)