巨人・山崎伊織自己最多タイ5勝目! 快投の裏に光る「桑田魂」とは
現在はファーム総監督としてチームを支える(C)Getty Images
4日の中日戦(バンテリンドーム)に先発した巨人・山崎伊織投手は7回4安打1失点、自身約1か月ぶりの勝利で5勝目をマークした。
最近ではより長い回を投げることを託されるなど次世代エースとしてチームから期待をかけられている右腕は初回を三者凡退に抑えると、3回まで無安打ピッチング。4回に1点を奪われたものの粘り強く投げていた右腕の落ち着いた判断が光ったのは、7回のプレーにもあった。
【動画】5勝目をあげた山崎がビッグプレー!7回一死一、三塁の場面に素早い送球で高松を刺した場面
1点リードで迎えた7回一死一、三塁のピンチを迎えると高橋周平の打席で一塁走者の高松渡を素早い送球でけん制アウトに。相手の反撃の芽を積むビッグプレーとなり、その後、8回にはバッテリーを組む、大城卓三のダメ押しの3ランが飛び出し、中日を退けた。
これで昨年に並ぶ5勝目をマーク。さらにこの日、注目を集めたのは投球以外のパフォーマンスにもあった。
3回先頭の場面で打席に立つと、相手右腕、柳裕也の初球外寄り直球を左前にうまくはじき返した。野手顔負けのバットコントロールで存在感を示したとあって、試合後の原辰徳監督も山崎伊の打撃に関して「バッティングそのものは非常に技術がありますよね」と高く評価した。
また、ここには昨年まで1軍投手チーフコーチを務めた桑田真澄氏(現ファーム総監督)の「教え」も生きていると見られる。同コーチといえばPL学園時代は甲子園で清原和博氏の13本塁打に次ぐ、歴代2位タイの6本塁打を放ったことでも知られる。あまりの野球センスの高さに一時は野手転向の噂が流れるなど「二刀流」選手としても名をはせた。