「お世話になったのはやっぱり一平さん」――単なる通訳ではなく“盟友”だった 信頼を寄せていた大谷翔平に影響は?
大谷を陰で支えてきた水原氏。二人の蜜月の関係は誰もが知るところであった。(C)Getty Images
衝撃的なニュースに戸惑いの声が噴出した。大谷翔平の専属通訳を務めていた水原一平氏がドジャースから解雇された問題だ。
国内外の野球ファンのみならず、世間一般にとっても大きな関心事となった。水原氏の解雇を伝えた米スポーツ専門局『ESPN』は、大谷の口座から違法ブックメーカーへの電子送金額が「少なくとも450万ドル(約6億8000万円)である」と報道。問題の資金流出が米連邦捜査局(FBI)の捜査により判明したと伝えている。
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すでに大谷の弁護士が所属するバーク・ブレトラー法律事務所の広報担当者は「我々はショウヘイ・オオタニが大規模な窃盗の被害者であることを分かり、我々はこの問題を当局に引き渡している」と声明を発表。ドジャースの対応を含め、騒動からの幕引きを図っている。
球史を動かした二刀流スターにとっては単なる通訳ではなく“盟友”と言える存在だった。日本ハム時代から関係を持った水原氏は、2018年に大谷がエンゼルスに移籍すると「専属通訳」として契約。食事や交渉などありとあらゆる面を手厚くサポートし、偉才の進化を間近で見守ってきた。
かく言う大谷も水原氏への信頼を公言し、関係性の深さを感じさせてきた。二刀流での真価を発揮し、アメリカン・リーグMVPに輝いた21年のシーズン終了後に行われた記者会見では、「支えになった人は?」という問いに、こう答えていた。
「一番お世話になったのはやっぱり一平さん。通訳として1年間一緒にやってきましたし、グラウンドのレベルで、同じフィールドの上でやってきたので、私生活も含めて本当にお世話になりました」