改めて注目される水原氏の「致命的な裏切り」に新たな疑惑 なりふり構わぬ行動に「まだ隠し持っているのではないか」

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 一方、現地11日に行われた連邦地検の会見から今回の1大スキャンダルの全容が明かされたが、その中では2021年9月に違法賭博に手を染めて以来、賭博頻度は1日平均25回、計1万9000回にも及んだという。

 賭博で勝った額が約1億4220万ドル(約218億円)に対し、負けた額が約1億8290万ドル(約280億円)で損失分は4070万ドル(約62億円)に上ったという。

 大谷の口座から多額の送金を行っていた一方で、賭けの勝ち分は自分名義の口座に振り込ませていたことも伝わってきた。

 明らかになる金額のすべてがスケールが大きすぎてにわかに信じがたいが、さらに大谷の信頼を裏切る事象としてクローズアップされているのは24年1月から3月にかけて、大谷の口座を使い約1000枚のベースボールカードを購入したことにもある。その費用は32万5000ドル(約5000万円)にも上り、購入したカードは「ジェイ・ミン」の偽名でドジャースに送られ、クラブハウス担当に自分に届けるよう手配されていたとされる。

 その中には大谷のカードも含まれていたという。今回の違法賭博をめぐっては、水原容疑者は野球には賭けていないと供述しているが、これまで支えてきた大事なパートナーの野球カードを転売を目的に購入していたとなれば、気持ちは完全に離れていたともいえ、致命的な裏切り行為といえそうだ。すでにその時点で巨額資金を大谷口座から動かしており、見境なくなっていた様子が分かる。

 司法当局が明らかにした胴元とのやり取りの中では暗号通貨によっても巨額損失を出したと告白しており、自身も認める「ギャンブル依存症」の深さには闇を感じさせる。

 これだけ巨額の損失を出しながら、2万5000ドル(約380万円)の保釈金を納付できたことにも「このお金はどこから出てきたのか?」という疑問の声も浮上している。

 様々な方法で金策に走っていたとも伝えられる中で、保釈金の供出先も不透明となっていることでネット上では「実はまだ(お金を)隠し持っているのではないか」という疑念の声もある。

 くしくも水原氏が出廷したこの日、大谷は本拠地で行われたパドレス戦で松井秀喜氏と並ぶメジャー日本人選手最多に並ぶ175本塁打、通算1000安打と節目の記録を飾った。

 騒動に区切りをつけ、前を向いて進んでいく姿勢を鮮明に示していた。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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