「良くも悪くもオオタニが最大の話題」水原氏の違法賭博騒動が広げる波紋 現地記者の切なる願い「泥を塗るストーリーが展開されないことを」
水原氏の違法賭博に関して、大谷は一切の関与を否定している(C)Getty Images
新シーズンが始まったばかりのメジャーリーグ。近年、MLBの中でも多くの話題を提供してきた「二刀流スター」大谷翔平は今季、予想だにしなかった「スキャンダル」に関連する形で注目を集める存在となった。
元通訳の水原一平氏による違法賭博疑惑が球界を震撼させ、すでに大谷自身は自らの肉声で関与を否定しているも、極めてネガティブなトピックに包まれながら、ドジャースでのシーズンがスタートすることに。
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その一方で、パドレスとの開幕戦を戦った韓国・ソウルでは、大谷の出場に熱視線が送られ、米国でのカージナルスとのゲームでも連日、そのバットは快音を鳴らしている。
グラウンド外での不本意な出来事によりその名前が扱われながらも、実際のプレーではスター軍団の一員として、そして球界の主役として、誰よりも視線が注がれる。複雑な立場に置かれている大谷の先行きや今後には、他球団の地元メディアも特別な感情を抱いていることが伝えられている。
カナダの日刊紙『Boston Herald』は現地時間3月31日(日本時間4月1日)、「良くも悪くも、ショウヘイ・オオタニが再び野球界最大の話題に」と銘打った特集記事を配信。普段は主にレッドソックスの記事を担当する、マック・セルロ記者が渦中の大谷についての想いを綴っている。
セルロ氏は大谷について、「ドジャースでキャリアをスタートさせようとした矢先、スポーツ界を騒然とさせた奇妙で不穏な賭博スキャンダルの渦中に身を置くことになった」と今季のスタートを改めて振り返っており、MLBや他競技での歴代スター選手以上の知名度を得てきたと指摘しながら、「名声は諸刃の剣であることを、MLBはこの数週間で痛感した」と論じている。