サッカー大国で広まる「野球旋風」の余波 伊紙が伝えた“米国産代表”へのいわれなき批判「“イタリア人ではない”と鼻を摘まむ人もいる」【WBC】

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元ヤンキースのセルベリ監督が率いるチームは、ケミストリーを深め、上質なチームへと変貌を遂げた(C)Getty Images

「イタリア人は自国にこれほど強力な代表チームがあることを突然知った」

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での熱戦が連日のように話題となる野球界にあって、“アッズーリ旋風”が起きている。

「アッズーリ(イタリア語で青の複数形)」の異名を聞いて、真っ先に思い浮かべるのは過去4度の世界制覇の実績を持つサッカーのイタリア代表だろう。だが、今まさに世界を虜にしているのは、野球のイタリア代表である。その反響は「サッカー大国」でも大きくなっており、現地時間3月12日には、他でもないジョルジャ・メローニ首相が議会演説の場で「WBCで、我が野球イタリア代表が、野球の強豪であるアメリカ代表に勝利しました!」と声高に語ったほどだ。

【動画】強いぞイタリア!ベンチではエスプレッソが用意され…

 実際、今大会のイタリアは卒のない堅実な野球で数多の激闘を勝ち抜いてきている。アメリカ代表やメキシコ代表と同居するB組に入った1次ラウンドでは、破竹の4連勝。下馬評を考えれば、「望外」と言える結果で首位通過を決めた。

 アメリカ、そしてメキシコを撃破する恐れ知らずの精鋭軍団だが、そのほとんどがアメリカ生まれ、アメリカ育ちの選手たちで構成されている。ゆえに馴染みの薄い“ジョカトーレ(イタリア語で選手の意味)”の存在はイタリア・メディアでも、驚きを持って紹介されている。

 イタリア屈指のネットワークを誇る大手紙『La Gazzetta dello Sport』は、「イタリア人の大半は、一体なぜ、何が起きているのかさえ分からないまま、自国にこれほど強力な代表チームがあることを突然知った」と国内の反応を報道。「突然、すべてが爆発した。イタリア人は、ある日、映画『トゥルーマン・ショー』のジム・キャリーのような気分になった。周りの誰もが野球がいかに美しく、いかに壮大で、いかに爽快であるかを知った」とも続ける同紙は、野球界を席巻する“イタリア代表”に対するシビアな意見も伝えている。

「野球に関して、イタリア国内でこれほどの大々的に報道されたことはかつてなかった。新聞、テレビ、ウェブサイト、SNS、ストーリーテラーでさえも。まさに驚異的だと言っていい。もっとも、『イタリア人から見れば、“イタリア人ではない”』と鼻を摘まむ人々からの批判もなかったわけではない。実際、彼らは厳密な意味でのイタリア人ではないからだ。

 大西洋の向こう側で野球を学び、ずっとプレーしてきた彼らはイタリア・スポーツ界を代表しているわけではない。WBCの規定がかなり緩いため、多くの選手はイタリアのパスポートさえ持っていない。それでも彼らがイタリア代表であるのは、熱意を持ってそうあることを選んだからだ」

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