ロス五輪の前哨戦――卓球混合団体W杯に見る「中国との差」と「鍵を握るダブルス」

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 もっとも、中国は第1試合で世界ランキング1位どうしの王楚欽/孫穎莎が混合ダブルスを組み、続くシングルスには同2位の王曼昱と林詩棟が出場という血も涙もない布陣。試合はここまでで終わったが、その後にも同7位の梁靖崑と同4位の蒯曼が控えていたのだから、そもそも隙などどこにもない。これに対して、日本は男子は5位の張本智和、女子は6位の張本美和が最高であり、敗戦自体は妥当な結果と言える。

 それにもかかわらず、実は日本は、2ndステージでもベストメンバーの中国と激突しており、そのときには伊藤美誠が1ゲーム、松島輝空が2ゲーム、世界ランキング20位と28位の戸上隼輔/篠塚大登が、世界ランキング1位と2位の王楚欽/林詩棟から2ゲームを奪って、一時は5-7まで迫った。

 第5試合こそ張本美和/大藤沙月が1ゲームを奪われて敗戦となったが、今大会、中国から5ゲームを奪ったのは日本だけであり、その実力の高さと、強化のヒントを示したと言える。

 ロサンゼルス五輪までの日本チームの戦略的な強化手腕が問われる。

[文:伊藤条太(卓球コラムニスト)]

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