卓球王国、打倒中国のキーパーソンは? 元世界ベスト8が語る日本女子代表「トップ5の凄み」

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日本卓球界を牽引する5人は個性豊か。中国勢の牙城を崩すべく鍛錬に勤しんでいる。(C)Getty Images

 この20年で著しい成長を遂げている卓球日本女子。近年は早田ひな、伊藤美誠、平野美宇という2000年生まれの黄金世代トリオがチームを牽引し、さらに16歳の怪物・張本美和、昨年大ブレークを果たした20歳の大藤沙月らが台頭。絶対王者・中国に次ぐ選手層の厚さを誇り、今年5月に行われる世界卓球(個人戦)でも日本チームのメダルラッシュが期待されている。

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 自身も日本代表として活躍し、世界卓球女子シングルスベスト8という輝かしい経歴を持つ加藤美優さんに、日本女子主力5選手のプレースタイル、強みを語ってもらった。

 まず1人目は、パリ五輪で2つのメダルを獲得した日本女子のエース・早田ひな(24歳/日本生命所属/WR5位)。その魅力は166センチの恵まれた体格から繰り出すパワフルなドライブで、加藤さんも「中国選手と同じくらい質の高いボールを打つことができる選手。フィジカルが強くてリーチも長いため、ボールに威力がある。また台から下がったラリーも強く、不利な状況になってもフィジカルを活かして巻き返す力があります」と語る。

 またこの数年でサービス、レシーブなどのテクニックにも磨きがかかり、よりバランスに優れたスタイルに進化。「あまり注目されないのですが実はブロック力も非常に高く、下がっても、前でも相手の攻めをしのぐ技術があり、そういう面でも中国選手に近いなと感じます。私も何度も対戦していますが早田選手のバックサイドに強いボールを打つと高確率でバックカウンターが来るので苦戦しました」と守備力の高さについても評価。「ブロックやサービスがいいと取りこぼしが少なくなるし、近年安定して成績を残せているのはそういった部分での成長があるからだと思います」と説明した。

 2人目は、日本男子のエース・張本智和(智和企画)の妹、張本美和(16歳/木下グループ所属/WR6位)。パリ五輪では団体戦メンバーに選出され銀メダルを獲得すると、昨年10月のアジア選手権団体戦では中国から2勝をあげてチームの優勝に貢献。前陣でのスピーディーな両ハンド攻撃は中国チームも警戒する完成度だ。

「早田選手と同様に中国選手のプレーに近いと感じる選手です。張本選手は高い打点で打つので上から突き刺すような感じがあり、回転量もピッチの早さもすごいので受ける側としてはかなりプレッシャーがあります」と加藤さん。またコース取りも非常にうまく「積極的にコースを変えるところも相手からするとかなり嫌ですね。女子の対戦だとバック対バックのラリーを何本か続けてから……という展開が多いのですが、張本選手は早い段階からストレートを狙うこともあり、コースが読みづらいという特徴もあります。厳しくコースを突いて相手を振り回すプレーは本当にすごいし、中国選手でもあのスピードにはなかなか対応できないと思います」と加えた。

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