「本当にひどい。冗談だろ…」MLBデビューから5戦の怪物新人の球宴選出が波紋 現役選手も嘆き「価値が落ちる」
米球界で異彩を放つ怪物ミジオロウスキー。彼の球宴出場は一部で批判を浴びている。(C)Getty Images
怪物新人の球宴選出が波紋を呼んでいる。
キッカケとなったのは、現地時間7月11日に、MLBが公表した今夏のオールスター出場選手の代替発表だ。出場を辞退したカブスのマシュー・ボイドの代役として抜擢されたのは、ブルワーズの新人右腕ジェイコブ・ミジオロウスキーだった。
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特大のポテンシャルだけを思えば、選出は興味深い。今年6月にメジャーデビューを果たしたばかりの23歳は、以降の5戦で、25回2/3イニングを投げ、4勝(1敗)、防御率2.81、WHIP0.90、奪三振率11.57の好成績をマーク。平均球速99.3マイル(約159.8キロ)の投球で、米球界内では「時の人」になりつつある。
とはいえ、デビューからわずか5試合でオールスターに選出されるのは、史上最少出場数である。まさに異例中の異例と言っていい。
それだけに実績ある投手を差し置いての選出には疑問の声もある。
米版『Yahoo! Sports』でコラムを執筆するラッセル・ドーシー氏は「オールスターはエキシビションであり、ファンの娯楽と選手のショーケースということ以外に大きな意味を持たないのは周知の事実」と前置きした上で、「よりふさわしい先発投手を探しもせず、1か月前にデビューしたばかりの新人選手を加えるという行為は、誤ったメッセージだ」とMLBを非難。「選手の実績こそが最優先されるべきではないのか」と断じている。






