ベターなのかさえも疑問を抱くリスト――”OAなし”の大岩ジャパンに「最初のチーム」になる野心はあるか【パリ五輪】

タグ: , , , 2024/7/3

 選手がそう考えるのは当然だ。仕方がないこと。五輪はそういう大会なんだ、と割り切るしかない。

 今回のオーバーエイジ招集ゼロ人は、メダルを狙う上では間違いなくネガティブだ。日本はアトランタから7大会連続で五輪に出場してきたが、オーバーエイジを使わなかったアトランタ、北京、さらにA代表の主力を避けて招集したリオは、すべてグループステージで敗退している。逆に決勝ラウンドへ進出したシドニー、ロンドン、東京は、すべてA代表の主力からオーバーエイジを招集した。

 過去の定説に従うなら、今大会の日本はグループステージ敗退が濃厚だ。オーバーエイジ無しで決勝ラウンドへ進んだ経験が一度もないのだから、そう言わざるを得ない。

 しかし、こうしたデータはいつか覆されるもの。2018年ロシアワールドカップの最終予選では、初戦で負けたチームがW杯出場を決めたことがないというデータを、初戦でUAEに負けた日本が覆し、逆転首位でW杯出場を果たしたことがあった。当時の代表メンバーである酒井高徳が口にした「俺たちが最初のチームになればいい」という言葉は、今でも覚えている。

 あのメンタリティーを胸に。たしかに五輪に関して、日本はオーバーエイジ無しで決勝ラウンドへ進んだ例がない。しかし、大岩ジャパンにはそうした定説を覆す、最初のチームになる野心を持ってほしい。2勝すれば、世間のムードは一気に変わるだろう。





[文:清水英斗]

【関連記事】サッカー日本代表、パリ五輪の勝算は? 曲者揃いのグループDを勝ち抜くポイントを考察

【関連記事】「サプライズは期待できない」プレミア勢が関心の久保建英、去就動向をスペイン紙が展望「移籍先には事欠かないが」

【関連記事】アジア制覇の主将・藤田譲瑠チマが迎える「パリ五輪」だけじゃない正念場の1年 「生きる道」を確立できるか

「アスリート/セレブ」新着記事

『CoCoKARAnext』編集スタッフ・ライターを募集

CoCoKARA next オンラインショッピング

PICK UP 【期間限定販売】浅倉カンナ ラストファイトメモリアル 拳トロフィー

浅倉カンナの左拳を本人から腕型を採取し、トロフィーとして完全再現させていただきました。 血管やしわの細部までに忠実に再現した、大変貴重なトロフィーとなります。

商品を見る CoCoKARAnext
オンラインショップ

おすすめコラム