モトGPクラスでスズキのジョアン・ミルがワールドチャンピオンに「人生の全てを懸けて戦ってきた。本当に信じられない。」
モトGP制覇を喜ぶスズキ陣営(スズキ提供)
ホンダの開幕時のラインアップはマルクと弟のアレックス・マルケスが所属するレプソル・ホンダと、カル・クラッチロー(英国)と中上貴晶がいるLCRホンダの4人。マルク離脱後はテストライダーのステファン・ブラドル(ドイツ)が代役を務めている。
ホンダはチャンピオンマシンを擁しており、マルクの抜けた穴をすぐに埋めることができそうだが、そうはいなかった。マシンはマルクのライディングスタイルに合うよう開発されており、他のライダーが乗りこなすのは難しいという。
しかも弟アレックスはモトGP1年目でマシンの習熟に時間を要しており、優勝争いできるまでの経験値はない。クラッチローも第2戦スペインGPで左手の舟状骨を骨折。左手をかばいながら出場していたため、今度は右腕を痛めてしまい、手術をすることに。決勝2レースを欠場して戦列復帰したものの、成績が振るわず、今季でホンダ陣営から離脱することになった。
中上については第2戦テルエルGP(スペイン)で自身初のポールポジションを獲得したものの、そのレースでは1周目に転倒してリタイア。前戦バレンシアGPでは表彰台争いをしていた最中に転倒してリタイアした。ちなみ中上だけは昨季仕様の車両を走らせており、今季中は2020年仕様にスイッチすることもなかった。
第14戦を終えたところでホンダ勢のランキング最上位は中上の9位。チャンピオンを取ったミルに続いて、2位にはペトロナス・ヤマハSRTのフランコ・モルビデッリ(イタリア)、3位にスズキのアレックス・リンス(スペイン)がつけており、勢力図はがらりと変わってしまった。
マルク・マルケスは骨をつなぐプレートを固定し直したことから患部の強度が懸念されており、早くも来季開幕戦の出場が危ぶまれているという。今季と同様に来季のモトGPも群雄割拠となるかもしれない。
[文・写真/中日スポーツ・鶴田真也]
トーチュウF1エクスプレス(http://f1express.cnc.ne.jp/)
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