カシメロの井上尚弥に対する“挑戦表明”にシラケムード。米メディアは冷ややか意見「現時点でイノウエの眼中にない」
バンタム級時代から井上を「亀野郎」などと挑発し、一方的に目の敵にしてきたカシメロ。もっとも、規律違反によるタイトル剥奪などのスキャンダルもあって王座戦線から遠のいたフィリピン人戦士と“モンスター”との差はここ数年で大きく開いた感は否めない。
海外メディアも井上に対する挑戦表明には冷ややかだ。米専門サイト『Boxing247』は、一連のカシメロの言動を紹介したうえで「今のイノウエがカシメロとの戦いに興味を示すだろうか。カシメロがWBOからベルトをはく奪される間に、モンスターの目標はスーパーバンタム級の完全統一に切り替わった」と指摘。そして、次のように続けた。
「今でも両者は良い試合をするだろう。しかし、今のイノウエにとって、カシメロとの試合で得るものは何だ? カシメロがベルトを保持していた時には、イノウエも彼を狙っていたが、いまやカシメロには何もないのである。仮にカシメロがスーパーバンタム級でチャンピオンになれば、再びイノウエと張り合える日はやってくるかもしれない。少なくとも現時点でイノウエの眼中にはいない。これはカシメロの陣営がどれだけ罵ろうと変わらない現実だ」
スーパーバンタム級への階級上げの記者会見において「ここから先が本当の闘い」と、高みを見据えた井上。そんな怪物との対戦を望み続けているカシメロだが、果たして“夢”が叶う日はやってくるだろうか……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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