不良債権から“試合を変える存在”に 打率0割台の大不振からメッツのソトが脱却「ようやく自信を取り戻した」

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開幕当初の不振が嘘のように打ち始めたソト。(C)Getty Images

 開幕から陥った極度のスランプもあって、一時は「不良債権」とも揶揄された。しかし、メッツのフアン・ソトはここにきてギアを上げ始めている。

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 昨オフに北米スポーツ史上最高額となる15年総額7億6500万ドル(約1147億円=当時のレート)の“超”巨額契約を結んだソト。だが、契約による重圧の影響か、今季開幕当初はプレーの精彩を欠いた。とりわけ4月からの2か月は最悪で、打率.226、8本塁打、OPS.746と、最大8億ドルにもなる天文学的な規模の移籍金に見合うだけのパフォーマンスは見せられなかった。

 一時は打率が0割台にまで落ち込み、本拠地でもブーイングを受けた。ただ、そのまま沈んで行ってしまうほど、26歳の“怪物”はヤワではない。6月に入ってから打撃の調子が徐々に復調。直近7試合では打率.409、2本塁打、出塁率.594、長打率.727と驚異的なアベレージを記録し、本来のポテンシャルを見せている。

 復調の兆しは、当人の振る舞いからも見て取れる。現地時間6月10日のナショナルズ戦では、今季12号ソロを放った直後に相手投手マッケンジー・ゴアを睨みつけ、「Hello」と吐きかけ、してやったりと言わんばかりの態度を見せたのである。

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