“史上初”の40-30到達も現実味 不振脱却の1147億円男が大谷翔平とのMVP争いで“対抗馬”に「オオタニの陰に潜んでいた」
驚くべきは、盗塁の精度の高さ。シーズンキャリアハイとなる27盗塁に反して、失敗数はわずかに「2」。その質の高い走塁技術にはメッツのデビッド・スターンズGMも、日刊紙『New York Post』のインタビューで「(盗塁は)期待していなかったものだった。今年は全体の認識が評価を曇らせているのかもしれないが、非常に良い年、素晴らしい年だったと言える」と目を丸くする。
走攻守で違いを生み出しつつあるソト。一部メディアでは、大谷の受賞が確実視されるMVPに関しても期待は高まっており、本人も地元局『SNY』のインタビューで「シーズンが終わったときに、どうなっているかを見てみよう。決めつけるのはまだ早いよ」と対抗馬としての“可能性”を口にしている。
無論、これまで辛辣な評価を下してきた海外メディアの評価も急上昇している。スペインに拠点を置く『Marca』のアメリカ版は、「これまでオオタニの二刀流による圧倒的な活躍に陰を潜めていたソトだが、その驚異的な巻き返しは、近年で最も予測不可能なレースにおいて、挑戦者としての地位を確立させている」と強調。続けて「なぜ野球界で最も恐れられる打者の一人なのかをファンに思い出させるソトの爆発的な活躍は、『オオタニの戴冠式』と思われたMVPの行方を再評価させ始めている」と記した。
果たして、最終的にどこまでソトは数字を伸ばすのか。残り約1か月となったレギュラーシーズンでの活躍は興味深いものとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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