柔道 永山・ガルリゴス戦「不可解判定問題」に再度、疑問の声「ジュリーは何をしていたのか」【パリ五輪】
本来ならば、「待て」の合図が入った後には、従わないといけないところをガルリゴスはそのまま締め技を強行。その後、「一本」が認定された。本人は待ての指示を「騒音で聞こえなかった」とスペイン紙の取材に応えている。
今回の件では主審を務めたエリザベス・ゴンサレスさんの判断も注目を集めているが、石川氏が話題にしたように試合を見守る役目を果たす「ジュリー」と呼ばれる審判委員の職務にも目が向けられている。
ジュリーはビデオ判定導入後はビデオを確認し、主審に意見を伝えるなど、いわば誤審があったときなどは差し戻しを通告できる立場としても知られる。
となれば、今回のような事例では「待て」の合図の後に相手が締め技をやめなかったことは明白なため、「一本」に至るプロセスに関して、主審、およびジュリー(審判委員)も含めての複数チェックが機能していたのかも、焦点となっている。
すでに全柔連は永山の判定に関して、国際柔道連盟(IJF)に文書で抗議したとしている。その中では「待て」後に、6秒間、締め続けたことへの明確な説明はなかったという。
過去にも五輪柔道の舞台では大きな誤審騒動も起きた。今一度、悲劇を繰り返さないための基準や方策が求められている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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