激闘の“代償”は両鼓膜? 中谷潤人に鮮烈KO負けを喫した豪戦士は病院送りに「人間ショットガンのようだった」
中谷の重たい一発を浴び続けたモロニー。その影響は甚大だった(C)Getty Images
現地5月20日にアメリカのネバダ州ラスベガスで行なわれたボクシングのWBO世界スーパーフライ級王座決定戦で、前WBO世界フライ級王者でWBO世界スーパーフライ級1位の中谷潤人(M・T)が、元WBA世界同級王者でWBO同級2位アンドリュー・モロニー(豪州)を撃破。“聖地”で2階級制覇を成し遂げた。
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決着は刹那のワンパンチでついた。最終12回、スッと距離を詰めた中谷に対してパンチを繰り出したモロニーだったが、これを交わされて額付近に強烈な左カウンターを被弾。力なく仰向けになって倒れた。
レフェリーが有無を言わさずに試合を止めた衝撃的な一撃を食らい、思わず卒倒してしまったモロニー。しばらくして何とか自力で立ち上がり、ドクターや中谷とも会話を交わしたが、衝撃的な幕切れによって負ったダメージはやはり深かったようだ。
試合後に32歳のベテランファイターの様態について報じた米スポーツ専門局『FOX Sports』は「失神後に自力で立ち上がったモロニーのタフネスぶりに疑いの余地はないが、彼はすぐに近くの大学病院へと運ばれて検査を受けた結果、両耳の鼓膜に傷が入り、小さな穴が開いていたことが分かった」とリポートした。
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