本命は中谷潤人 ただし“危険な一戦” エルナンデスとの新階級初戦を海外が分析「リスクを取るタイプ。激戦は避けられず」
中谷とエルナンデスの一戦は激闘必至だ(C)Getty Images
ボクシング3階級制覇王者である中谷潤人(M・T)の新階級デビューが目前となった。
現地時間12月27日に開催されるサウジアラビア興行「The Ring V: Night of the Samurai」において、スーパーバンタム級12回戦でセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)と拳を交える。プロキャリア31戦全勝の戦績を誇る中谷が、これまでと同様に相手を圧倒する展開となるのか。同じく無敗の25歳エルナンデスとの一戦は、激しい打ち合いになるとの予想も伝えられている。
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スペインボクシングメディア『SOLOBOXEO』が現地時間12月24日、公式サイト上でこの試合を、「2025年シーズン終盤に組まれる試合の中でも、特に魅力的な一戦になりそうだ」と展望。24KO勝利を記録している中谷に対し、エルナンデスも20勝18KOという数字を踏まえ、互いが早いラウンドから倒しに行く試合内容を予想している。
同メディアは、この試合の“本命”と位置付ける中谷について、「サウスポーで爆発力があり、リズム感に優れ、コンパクトなコンビネーションと確かなパンチ力を持つ」と評しており、一方のエルナンデスのスタイルを、「ショーを成立させるには理想的な存在だ。若く、強く、好戦的でフィジカルに優れたメキシコ人。打ち合いを恐れず、常にKOを狙いにいくタイプである」と説いている。
さらに、27歳の日本人サウスポーが擁するという優位性を同メディアは強調する。「年齢ではそれほど違わないものの、経験値では明らかにナカタニが上回る。すでに実力者との大舞台をくぐり抜けており、ビッグネームと戦う際の重圧をどう扱うかを理解している」と指摘。続けて、「エルナンデスは、まだそのクラスの相手と対戦した経験がなく、極限状態で求められるメンタル面の対応力が弱点になる可能性がある」などと分析する。





