朝倉海に飛んだ「未熟」の指摘 世界の壁を見せつけた王者パントージャが回顧した“勝負の分かれ目”「俺が倒し方を見せた」

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パントージャへのリベンジを果たすためにも、朝倉には今以上の進化が求められる。(C)Getty Images

「堀口に勝った男」の朝倉評は?

 そんな蹴りの重要性を「出した瞬間に気付いた」というパントージャは、こう続けている。

「あの蹴りがアサクラを壊す決め手になったと思うね。他の選手たちもあれを見て、気づいたと思うから彼に対しては全員が使ってくると思う」

 試合に向け、「(UFCのやつらは)打撃が得意な日本人を使ってきて、俺を罠にはめようとしてるなと思った」と漏らした34歳。自身が苦手としてきたストライカータイプとのマッチアップに燃えたベテラン王者は、朝倉の今後についてもシビアな評価を展開している。

「アサクラがここからタイトル争いに絡めるか? うーん……、現時点では無理だと思う。俺が倒し方を見せてしまったからね。(UFCの)フライ級のランカーたちは俺と同じことをしてくると思うし、そうやったら勝てると思う」

 朝倉が露呈した課題に関しては、UFCの軽量階級の戦いを熟知する元王者からも意見が飛んでいる。元UFCフライ級王者で、堀口恭司にも勝っているデメトリアス・ジョンソン(米国)は、自身のYouTubeチャンネル内で「柔術こそが王様なんだ。彼(朝倉)のようなストライカータイプはグラウンドに倒されてしまったら終了だ」と指摘している。

「技術的に未熟なストライカーはいつもこれをするんだよ。アサクラも毎回これをする。癖みたいなものがあるな。クリンチ、レスリング、他にも色々できるのに、毎回、プッシュ、プッシュ、プッシュだけ。俺だったら逃げずに、逆にクリンチする。内側を取ってボディーに膝を当てたら、絶対にタックルが来るからその時は切って、頭を落とす。そしたら立って殴ればいい」

 元王者から「未熟」と断じられてしまった朝倉。31歳の元RIZIN王者はここから同スキルアップを図っていくのか。兄・未来とともにストリートからのし上がってきた名手の真価が問われている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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