圧巻の内容で“世界制覇”に向けて好発進を切った坂本(C)Getty Images
有終の美に向けてこれ以上にないスタートを切った。
現地時間3月25日、チェコ・プラハで行われたフィギュアスケートの世界選手権の女子ショートプログラムで、坂本花織が今季自己ベストにして、今季世界最高点となる79.31点をマーク。圧巻の内容で首位発進を飾った。
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銀メダルに終わり、悔し涙にくれたミラノ・コルティナ五輪から約1か月。今季限りでの引退を表明している坂本は、現役最終舞台に挑んだ。氷上でのスケーティングは、まさに圧巻。冒頭の3回転ルッツを決めると、ダブルアクセル、フリップ-トーループの連続3回転も難なく成功。終始、美しく、そして力強く舞った25歳は、天を見上げてフィニッシュすると、自信に溢れた笑みを浮かべた。
2位となった千葉百音(木下グループ)に0.86点差をつけての好発進。場内のファンを魅了した坂本には、“フィギュア大国”からも賛辞が送られている。ロシアの日刊紙『Sport Express』は「この日本人スケーターにはほとんどライバルがいない」と激賞している。
以前から坂本について「五輪でも勝てた」と高く評価してきた同紙は、今大会にミラノ・コルティナ五輪で金メダルを手にしたアリサ・リウが欠場していることをふまえ、「大会の構図は若干変化している」と指摘。その上で、現役引退を目前にする日本人がいかに図抜けた存在であるかを伝えている。