W杯までに三笘薫は復活するか バイエルン移籍濃厚から残留した“日本のエース”の現況は?「成長曲線的にもっと上に行きたかった」【現地発】
半年後に迫るワールドカップを冷静に見定める三笘の語った目標とは(C)Getty Images
なぜバイエルンでの「新たな挑戦」を選択しなかったのか
これらはすべて、三笘がピッチに送り込まれてからわずか3分の間に起こったことだ。28歳は「試合にはうまく入れた」と振り返った刹那、「……けど、最後のところでちょっと決めきれなかったところと、チーム全体として最後のとこ押し込んでたんで、勝ち切らないといけない」と続けた。
反省した言葉とは裏腹に、動き自体にはキレがあり、この数週間で大幅にコンディションが上がっているのは確か。そのことを本人にぶつけると、「90分通しては、まだわかんないですけど。30分でできる限りはやりました」と、ある程度満足しているようだった。一方で、「でも、全然まだまだです」と吐露。三笘“らしい”答えが直後に続いた。
本人にとっても、ワールドカップを控えた今後の半年間は、非常に重要な期間となる。
考えてみれば、昨シーズン終了前後から「移籍濃厚」とみられていた28歳がイングランド南部の中堅クラブに残留した最大の理由が、出場機会の減少を危惧したからだとされている。今シーズン第2節のエバートン戦前、クラブ関係者と三笘が移籍しなかったことについて話した際に、「報道にあった通りで、移籍の話はあったがレギュラー確約ではなかったようだ」と言われたことが思い出される。
フットボーラーとして高みを目指し、常に高い意識を持つのが三笘という選手だ。移籍先として挙がっていた最有力候補が、バイエルン・ミュンヘンだったことを考えると、普段であれば、欧州屈指のトップクラブでの「新たな挑戦」を、もろ手を挙げて歓迎していたことだろう。しかしながら、今回は状況が異なった。今夏のワールドカップ出場への影響も考慮する必要があったからである。
ウェストハム戦で、ついに2025年の最終戦を終えた。自身の一年を振り返った三笘は、次のように話している。
「自分の成長曲線的にはもっと上に行きたかったですけど、うまくいかないなってところは感じながらの2025年でした」
さらに新年に向けては、「来年はワールドカップもあるんで。時間もないですし、まずはブライトンで、今の中位は厳しい状況なので、ここで勝点を拾っていかないとなと思ってます。ワールドカップについては代表に選ばれること。そしてチームとしてヨーロッパカップ戦出場権獲得をしっかりと狙っていけるようにと思ってます」
わずか半年後に迫るワールドカップに向けて、26年の前半戦が、三笘にとって大きな意味を持つ6か月になるのは間違いない。
[取材・文:松澤浩三 Text by Kozo Matsuzawa]
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