厳格で知られたノムさんが唯一特別な師弟関係を築いた宇宙人・新庄剛志「お前は悔しいくらい可愛いな」

タグ: , 2020/2/13

 ノムさんの愛称で親しまれた野球評論家の野村克也氏(84)が11日に亡くなり、多くの追悼メッセージが寄せられた。感謝、偉大さを示すエピソードがあふれるなか、人柄がにじむ追悼文を発信したのは阪神時代の教え子だった新庄剛志氏(48)。自身のインスタグラムに「宇宙人の名付け親」と題し、野村氏との交流や思いをつづった。

「お前は悔しいくらい可愛いな」


 「お前はファンに愛される。カッコつけて野球をやればええんや。選手に自由に野球をやりなさいって指導したのはお前だけや。お前は悔しいくらい可愛いな」と野村氏から受けた話を振り返り「最高の言葉有り難うございました」と感謝した。

 野村氏が育てた選手のなかで、異色の存在だった。阪神監督時代の99年から3年間指導。強肩外野手だった新庄氏に「二刀流」の挑戦を提案し、ピッチャーで登板させたことがある。敬遠のボールを打つことを認め、サヨナラ安打を放ったこともあるコンビだ。

 「お前は何番だったら野球を真剣にやってくれるんだ?(と聞かれ)そりゃ4番ですよ~(と返答)。次の日から僕を4番に起用し、その年プロ野球人生最高の成績をあげ、メジャーに行くことができた」と新庄氏。監督時代は選手と一線を引き、厳格で知られたが、新庄氏との師弟関係だけは特別だった。目立ちたがり屋の性格を利用し、既成概念にとらわれない指導で、オンリーワンの才能を開花させた。

 新庄節は止まらない。「ベルサーチいいですよって教えたらずっとベルサーチを着続けてくれた」「(野村氏の息子)カツノリの性格の良さはプロ野球選手の中でトップ。お父さんお母さんのおかげ」と続け、「俺が死んだ後、今度は俺が監督、ノムさんが選手で二刀流をさせる。その時はキャッチャー新庄。俺がそっちに行ったら叩き起こすんで、それまでゆっくり寝ててください。また会う日まで」と思いをはせた。

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