DeNA三嶋が国指定の難病手術、過去に乗り越えてきた男たちとは
逆に、発症後は一度も1軍のマウンドに帰ってこれなかった投手もいる。元巨人の越智大祐は2008年から中継ぎで4年連続40試合以上に登板していたが、2012年の開幕直後に両足の違和感を訴えた。診察の結果、黄色靱帯骨化症と診断され、6月末に手術。その後は必死のリハビリを重ねたが、結局1軍のマウンドに戻ってくることはなかった。
元ロッテの南昌輝は中継ぎとして2012年から6年連続2桁試合登板を重ねていたが、2018年7月に下半身の違和感を覚え、同症と診断された。翌2019年8月に1軍復帰登板を果たしたものの、この年は4試合だけ。2020年も6試合の登板にとどまり、2021年限りで引退した。1軍のマウンドには戻ってこられたが、かつてのパフォーマンスを取り戻すことはできなかった。
三嶋は球団を通じて「悩みに悩んだ結果、手術することを決断いたしました。自分を信じて、前を向いて、前よりももっと強くなって帰ってきます!」とコメントした。過去の例を見ても1軍復帰への道のりは決して平坦なものではない。それでも過去、乗り越えてきた選手たちの頑張りが、同症に悩む多くの人々に勇気と力を与えてきたのは紛れもない事実。再び力強いあの剛球を1軍のマウンドで響かせてくれる日を待ちたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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