「怖く感じるようになった」初の40本超えした巨人・岡本和真、江川卓氏が”投手目線”で打撃の変化を指摘「ボールを待つことができていた」
今季のNPBで唯一の40本超えを果たした岡本は、もっと称賛されてもよさそうだ(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext
2年連続のBクラスという低迷からの再浮上を狙う巨人は、阿部慎之助新監督が誕生し、コーチ陣も新たな体制が発表されるなど、来季へ向け着々と陣容を整えている。
今季も優勝争いに加われなかった不本意なシーズンだったものの、数少ない明るい話題として、チームの大黒柱である岡本和真の2度目の本塁打タイトル獲得が挙げられる。またその数も、自身初となる40本の大台に乗せるなど、スラッガーとしてさらに一回り成長を遂げたシーズンとなった。
【動画】これぞ4番! 岡本和真の通算200号のメモリアルアーチを放った場面
巨人の4番として、高いレベルの数字を残した主砲には、球団OBからもタイトル獲得に対し賛辞が贈られており、さらにシーズン中での打撃の変化についてのコメントが述べられている。
現役時、巨人のエースとして活躍し、最多勝、最優秀防御率などのタイトルにも輝いた江川卓氏が自身のYouTubeチャンネル『江川卓のたかされ』の中で、岡本のバッティングへの印象を語った。
江川氏は10月22日配信となった動画の中で、本塁打王、さらに5年連続での30本越えを記録した岡本の成績について、「こんなに打ってるのにクローズアップされないね」と首を傾げながら、積み上げてきた実績を称えている。
さらにシーズン序盤、4月終了時で打率こそ3割を大きく超えるも、本塁打2本、打点7という成績を振り返り、当時より「5番の中田(翔)へ繋ぐバッティングに徹している」と解説していた江川氏は、その後の岡本の本塁打量産について、「(中田の負傷離脱を受け)やっぱり、自分で長打を狙うようになったんでしょうね」と指摘。
加えて「いいバッターになりましたよね。今年は特に待つことができるようになった。ボールを追っかけて行かなくなったというか、『この一発で仕留めよう』という意識が出てきた」と分析、続けて「ピッチャーからみると怖く感じるようになった。『このボールを狙っているな』というのが」として、投手目線で27歳の変化を説明していた。